飛騨市 M様邸 古民家再生事例

古民家を活かした楽しい空間

受賞

  • ジェルコリフォームデザインコンテスト
    【入賞】
    第12回日本増改築産業協議会主催/中部北陸地区
トップ画像
【築130年】
完工年月 平成15年8月
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先代の思い、考えを損なう事なく、現在の住まい方に合わせた増改築

先代の思い考え、知恵、工夫などを損なう事なく、現在の住まい方に合わせた増改築をする事を最優先しました。職場、地域で人望の厚いご主人。休日、夜と人が集まった時にお招きするのがこの「囲炉裏の間」。となりがキッチンですので、おもてなしも便利です。水まわりなど老朽化が目立つようになり、下水道の切り替え時期が来た事で思い切って増改築を決意されました。古き良き物は生かし快適に暮らしたい。

昔の間取りの面影が住む人の使い場を悪くしている

一般的な古民家(延べ100坪~120坪)からすると少し小振りです。

前回のリフォームで玄関など殆んど古材を新建材で覆い被せ見えなくなっていたが解体を済ませ現場調査をすると、小屋裏の隠れていた古材は100数十年かけ囲炉裏の煙でススケて黒光りしています。登り木など綺麗な曲線がでた材を使用されている小屋組みの強度を顧慮した曲線なのでしょう。

昔の間取りの面影が多く残っており、それらが住む人の使い場を悪くしています。天井高182cm、床面積6畳という厄介な部屋が出現、昔は穀物保存室に使っていたと言います。現在の間取りを一旦白紙にして、古民家特有の大きな柱、梁の位置を把握した上で設計しました。

週末になるとご主人の友達が集まり家族が使う食卓で小宴会が始まる、奥様の強いご要望の中で、これを何とかならいかと相談があり、どうにもならない天井の低い部屋をその部屋としました。障子を開けると小川の向こうには田園、山々が見えます。

Before


先代は2階で養蚕をしていたそうです。その面影が残る広いホールをLDKと空間がつながる吹き抜けホールとして改築しました。
今では年頃の娘さんが宿題をする場所として、また、冬の間は洗濯干し場として活躍するそうです。(薪ストーブの熱でポカポカです)


上の写真の真下がリビングになっています。今までは見えなかった古民家ならではの、黒くスス焦げた梁や柱を見せる事で、先代の面影を感じていただけます。
対面キッチンで食事スタイルは洋風、仕上がりは和風と今の家族に合わせた古民家LDKです。

吹き抜けがある広いLDKですので、厳しい冬の寒さを考慮し暖房は薪ストーブにしました。断熱技術との相乗効果でしょう、冬でも風呂上りはTシャツ1枚でいられるほど暖かいそうです。リビング・ストーブまわりの壁は、地元の材料を使った本土壁と漆喰壁。床には近くの川で気に入った石を敷き詰めました。
古民家=自然素材→身近な物を使う。昔の匠の常識にこだわりました。


玄関は丸いこだわりのある照明が洒落た空間を作り出しています。


吹き抜けです。味のある照明が良いアクセントとなっており開放感があります。


落ち着きがあり居心地の良いLDKです。


お客様の声

お陰様で来客がありすぎて困るんです。と嬉しいお言葉をいただきました。