実績「増改築物語」～見慣れた裏山が窓から見えるシルバールームと庭を観ながらの食事ができるベランダのある家

「老後を快適に暮らしたい」
「不自由な体なので、出来るだけ不便を無くしたい」といったおばあちゃんの思いと、畜産を営まれている息子さんご夫婦の仕事柄、土足のままでも食事ができるようにという要望を受け、生活の中の不便な点を改善し、「楽しさ」「便利」と「美しさ」を兼ね備えた家造りに取り組みました。


	所在地高山市 M様邸構造木造築年数 82 年工事面積 127.45 m² 家族構成大人４人（施主夫婦とご長男夫婦）・高齢者１人・子供２人

体が不自由になって車椅子での生活をすることになったおばあちゃん。「今のままでは移動するにも不便やで、レオイさん、なんとかならんかな」とご相談いただきました。
息子さんご夫婦のお仕事は畜産業。お昼時はダイニングでゆっくりお食事というわけにはいきません。「昼はバタバタするから土足のままでも食事が出来るといいんやけどなぁ」

畜産を営まれている仕事柄、土足のままでも食事ができるベランダを創ることで食事スタイルの問題を解決しました。

もちろんキッチンから直接配膳できる事も考慮しました。



母屋続きにあったキッチンを改築し、母屋でも使われていた末口1尺の登り木をアクセントに使用しました。また、ご家族様の思い出が詰った薪ストーブは再び団らんの場に取り付けました。

ダイニングキッチンに続く和室は、くつろぎの間。大きなガラス戸越しに見える庭の景色は、やすらぎを感じさせてくれます。


お体が不自由になったおばあちゃんのために、車イスでの移動を考えてトイレ・お風呂はバリアフリーにし、部屋内に小型の手洗い器を設置しました。大きな窓からは慣れ親しんだ山が見られ、日々変わりゆく山の表情は、心を癒してくれるのではないでしょうか。

★お客様よりメッセージを頂きました。
家族の思い出のつまった薪ストーブを素敵な空間に取り込んで頂いたことや設計に十分な時間を掛けて頂いたことで思い通りの住まいができ、家族みんな大満足しています。（ご長男夫妻とお子さん、思い出の薪ストーブの前で）

★ジェルコリフォームデザインコンテスト
第10回全国大会／日本増改築産業協議会主催
リビング・ダイニング部門「最優秀賞」を頂きました。

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